産科診療
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当院では出産は取り扱っていませんが、妊婦健診は引き続き行っています。
実家へ里帰り出産の妊婦さんが利用されています。
出産は総合病院や近隣の施設を希望される妊婦さんのうち、妊婦健診だけを当院で希望される方も受診されています。日頃の妊婦健診を診療所で受けて、大きな病院で出産するという流れを「セミオープン」システムといいます。セミオープンで慈恵医大第三病院、成育医療研究センター、聖マリアンナ医科大学病院、杏林大学医学部付属病院と連携しています。
その他の産院の場合も個別にご相談ください。
授乳相談や乳房トラブル
授乳に関する相談や、乳腺炎などの乳房トラブルにも対応します。
まずお電話をいただき、受診の時間を調整いたします。直接ご来院の場合は対応できないことがございますので、ご注意ください。
産後ケア
狛江市と調布市と提携し、産後ケア(デイケア)を行っています。
授乳や育児の相談はもちろん、休みたいママも大歓迎です。
産後ケアはあらかじめ予約が必要ですので、必ずお電話でお問い合わせください。
また、産後ケア事業のご利用は、自治体への登録が必要です。出産後はなにかと忙しくなりますから、妊娠中の手続きをおすすめします。
産後ケア事業 – 狛江市役所 (city.komae.tokyo.jp)
産後ケア事業 | 調布市 (chofu.lg.jp)
人工妊娠中絶
妊娠12週未満の人工妊娠中絶を吸引法で行っています。
まず受診していただき、妊娠週数を確認して、手術の説明と同意書をお渡しします。
当日の手術は出来ません。お早めに受診していただき、手術日を相談いたします。
RSウイルスワクチン「アブリスボ」の接種を始めました
アブリスボは妊娠24週から36週の妊婦さんに接種し、産まれた赤ちゃんのRSウイルス感染症による下気道疾患を予防するワクチンです。高齢者のRSウイルス感染症予防にも用いられます。
アブリスボの接種費用 33,000円
妊娠8か月(妊娠28週から32週)でのワクチン接種をおすすめします。
1週間前までのお電話での予約をお願いします。
RSウイルス感染症とは、1歳までに50~70%の新生児がかかり、3歳までにほぼすべての乳児が抗体を獲得します。
風邪の症状がでてきますが、6か月までの乳児は 重症化しやすく入院することもあります。
特効薬はなく、治療は対症療法(症状を和らげる)のみのため、予防が大切です。
妊娠中の妊婦さんに接種することにより、赤ちゃんのRSウイルスに対する有効性が生後6か月まで持続します。
ワクチン接種によりRSウイルスに関連する下気道疾患の発症を、およそ50%減らすことができ、重症になる乳児は約70%減少します。
入院治療になるとお母さんは休職したり付き添いが必要だったり、上のお子さんがいるとお父さんも休んだり祖父母に預けたりと、 とても大変です。
アブリスボの安全性や副反応について、局所反応として発赤(7%)、腫れ(6%)、局部の痛み(41%)が、全身の副反応では頭痛(31%)と筋肉痛(27%)が報告されております。
他にも発熱(3%)、疲労感(46%)、吐き気(20%)、関節痛(12%)、下痢(11%)などが見られましたが、対象群と同じくらいになっており、ワクチンの影響とは考えにくいです。
妊娠中に接種した方の胎児の安全性はどうでしょうか。今のところ出生から24か月までの乳児における重篤な有害事象の報告率は、ワクチンを打ったグループと対象群のグループで同じくらいであり、赤ちゃんへのワクチンによる影響は確認されていません。
早産や分娩時の異常、新生児の異常などの増加は報告されていません。最も出生24か月以降については、今後調査が必要ですが、少なくともワクチンで胎児にすぐ影響が出るということはないでしょう。